教育の特色キャンパスライフ学部・大学院教員入試・オープンキャンパス・アクセスなど10カンボジアの歯科学生等による歯科保健指導。コロナ禍で日本から渡航できなかった期間にも活動を続けることができた。指導用に手作りしたパネルシアター。むし歯のでき方やむし歯になりにくいおやつの選び方について体験しながら学べる。将来、小学校教員となる教員養成校の学生を対象とした歯科保健指導の研修会。赴任先の小学校で実践できるようにすることで、州全体への波及効果が期待できる。室内には電灯がない学校も多いため、太陽光で明るい廊下や屋外にて歯科健康診断を実施しているが、外気温は35℃〜40℃になることも。カンボジアの小学校の教員・児童・保護者の方々と。前列で掲げているのが指導用に作成し、寄贈した紙芝居の一部広広島島大大学学ににつついいてて学術的に卓越した先端融合研究半導体産業技術研究所持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点PSI GMP教育研究センターゲノム編集イノベーションセンタースキルミオンスキルミオン(磁気構造体)(磁気構造体)タンパク質さまざまな物質を“視える化”キラル分子核酸イノベーション創出半導体製造のグリーン化次世代キラル超物質材料次世代生体材料・医療機器社会実装加速IWAMOTO YUKO専門研究分野小児歯科学、地域歯科保健めて歯みがきをしたのはいつだったか、覚えていますか。物心ついたときには習慣づいていたのでわからない、という方が多いのではないでしょうか。 私は、小児歯科学を専門とし、歯科保健指導が確立されていない国や地域に、どのように指導方法を普及させるかを研究しています。きっかけは、学部卒業後の研修医時代に参加したカンボジアへの歯科医療支援活動でした。カンボジアでは、歴史的な背景により医療や教育が十分に整っていないことから、歯みがきなど歯を健康に保つ生活習慣が社会に浸透していません。例えば、6歳児の44%が歯みがきをしたことがないという報告もあります。そのため、経済成長による砂糖の消費量増加に伴い、むし歯になる子どもたちが増え続けていました。この課題に対応するため、日本から歯科医師を派遣し、現地の歯科治療や指導を支援することになったのです。 それ以降、何度か活動に参加するうちに運営の中心を担うようになり、より効果的な展開のために研究的な側面からも取り組みを続けています。当初は子どもたちへの直接的な治療・指導が多かったのですが、それは一時的な対処にすぎません。根本的な課題解決を目指して、国や大学の協力の下、現地の小学校教員に歯科保健指導用のツールを提供し、指導方法を研修。その成果を児童の歯科健康診断のデータから統計的にフォローしています。 初めは、カンボジアの文化や社会背景を理解できておらず、子どもたちへの指導もなかなかうまくいきませんでした。例えば、指導に用いる紙芝居に動物のカバを描いたのですが、何の動物か分かってもらえませんでした。彼らは絵本やテレビなどのメディアに触れる機会がなく、動物園にも行ったことがなかったのです。現地の先生方にアドバイスをいただきながら改善し、ようやく子どもたちの理解を深められました。「日本の指導法をそのまま導入するのではなく、現地の文化に寄り添った指導を」という想いは、一時的なパフォーマンスで終わらせず定着を目指すという観点からも、とても大切にしています。 活動は、現地の歯科医療従事者や歯科学生とも協力して実施し、指導のノウハウを共有してきました。活動主体を少しずつバトンタッチすることで、彼らの手でより多くの指導者を育て、カンボジアの自立した歯科医療や歯科保健教育の構築と、周辺国やさらに広い地域への展開に貢献できると考えています。 そして実は、現在の日本国内においても、小児歯科医療の供給には地域格差等の問題点があります。そこで、スマートフォンなどでも撮影可能なお口の写真や、どの医院でも撮影できるレントゲン画像等を利用して、人工知能AIを用いた小児歯科の診断やスクリーニングのシステム作りという研究も始めています。国内外の子どもたちが、住んでいる地域に関わらず利用できるシステムを低コストで実現することで、さらに多くの子どもたちの健康なお口の成長をサポートしたいと願っています。産学共同研究・半導体人材育成共同開発産業集積のコンサル次世代キラル半導体材料計算技術バイオ医薬品再生・細胞医療歯学部大学院医系科学研究科 助教超伝導物質技技術術・・製製品品のの創創出出ままだだ存存在在ししなないい新新たたなな100年後にも世界で光り輝く大学へ ▼▼▼世界をリードする研究者岩本 優子すべての子どもたちに、歯を守る生活習慣と歯科医療を。初
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