広島大学長広島大学は、原爆投下から4年後の1949年、被爆の爪痕が残る広島の地に「平和の大学」として開学しました。その後、世界をリードする最先端の研究や高度な人材育成を通じ、12学部4研究科1研究院を擁する国内有数の総合研究大学へと成熟し、社会の発展に貢献してきました。最近では、文部科学省の2022年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の新たな採択拠点として選ばれ、2023年5月に半導体メモリーの代表的企業であるマイクロン社と日米11大学が連携する日米半導体連携「UPWARDS for the Future」へ参画するなど、研究力や教育力の強化ともに、国際化を推進しています。このほど、本学のあるべき姿の実現に向け、取り組む5つの重点事項「President 5 Initiatives for Peace Sciences-新しい平和科学(安全・安心を実現する「創る平和」)-」を策定しました。本学の強みである「総合知」を活かし、半導体エコシステム形成、医薬品開発、再生医療などを通じた健康安全保障、放射線災害管理、海洋・海事のアジア拠点形成、食料安全保障といった5つの課題に取り組み、世界トップクラスの教育研究拠点を目指します。広島大学は来年2024年に開学75年、最も古い前身校である白島学校の創設から150年の節目を迎えます。「漕ぎ出せ 混沌の海に 走れ 創造の彼方へ」のキャッチフレーズのもと、理念の一つである「平和を希求する精神」を堅持しながら、「平和を希求し、チャレンジする国際的教養人」を育成し、「100年後にも世界で光り輝く大学」となる目標に向けて、引き続き努力してまいります。越智 光夫100年後にも世界で光り輝く大学へ漕ぎ出せ 混沌の海に走れ 創造の彼方へ
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